パン屋の経営学
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インスタ集客だけで月間来客500人増やした小さなパン屋の戦略

SNS広告費ゼロ。投稿工夫だけでフォロワー3,000人→1.2万人に成長させた実例を、担当者本人が解説します。

10分で読める編集部著者:編集部
インスタ集客だけで月間来客500人増やした小さなパン屋の戦略

広告費ゼロ。スタッフはオーナー1人。それでもInstagramだけで8か月でフォロワーを3,000人から12,000人に伸ばし、月間来客数を500人増加させた大阪市内のパン屋があります。その戦略は「特別な機材」でも「バズるネタ」でもなく、再現性の高い3つの型の徹底でした。

なぜ同じInstagramでも差がつくのか

総務省「令和5年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(2024年)によると、Instagramの30代利用率は62.1%。パン屋の主要客層と完全に重なります。しかし多くのパン屋が「投稿しているのに来客が増えない」と悩んでいます。

差がつく理由はシンプルです。フォロワーに「見てもらう投稿」ではなく、「来店したくなる投稿」ができているかどうかです。

成功した3つのポイント

ポイント① 「製造過程」を積極的に見せる

大阪のブーランジェリーAが最も反響を得たのは、商品の完成写真ではなくクロワッサンの折り込み作業やバゲットのクープ(切り込み)を入れる動画でした。

なぜ製造過程が刺さるのか

  • 「手作り感」と「職人技」が同時に伝わる
  • チェーン店には絶対にできないコンテンツ
  • 「こんな手間がかかっているのか」という感動が来店動機になる

リール(15〜30秒)で製造工程を見せると、完成品写真の約3〜5倍のリーチが出ることが多いとされています。難しい撮影技術は不要で、スマートフォンを作業台の脇に固定するだけで十分です。

ポイント② 固定投稿フォーマットの徹底

ブーランジェリーAは毎週金曜日に「今週の新作パン紹介」を固定フォーマットで投稿しています。

要素内容
投稿日時毎週金曜・朝8時(固定)
1枚目新作パンの正面アップ写真
2〜4枚目断面・素材・製造過程
キャプション冒頭「今週の新作は〇〇です」で統一
ハッシュタグ大・中・小タグを15個固定

フォーマットを固定することで「毎週金曜に新作情報が来る」という期待感がフォロワーに生まれます。これがプロフィールへのアクセス増加と来店動機の形成につながります。

パン屋の新作パン投稿イメージ

ポイント③ ストーリーズで「仕入れ日記」を発信

週2〜3回、仕入れた小麦粉や季節の食材をストーリーズで紹介する「仕入れ日記」を継続しています。

仕入れ日記の効果

  • 「素材へのこだわり」が自然に伝わる
  • 投稿よりも「生っぽい」ストーリーズはエンゲージメントが高い
  • 「今週はいちごが入ったよ」という告知が来店前日に来店動機を作る

仕入れ日記にアンケート機能(「どっちのパンが食べたい?」)を組み合わせると、フォロワーの参加感が生まれ、返信・反応が増えます。

8か月でのフォロワー・来客の変化

指標開始時8か月後
フォロワー数3,000人12,000人
月間投稿数8〜10本18〜20本(リール含む)
住所タップ数/週約5件約38件
月間来客数増加基準+500人
月商変化約62万円約89万円

フォロワー数の増加よりも「住所タップ数」の伸びが来客増加と強く相関しています。住所タップ数が週10件を超えた時点で月間来客の増加が体感できるようになったとオーナーは話しています。

今日から始める3ステップ

ステップ1:製造過程を1本リールで撮る まず1本だけ作ってみてください。完璧に仕上げる必要はありません。手ブレしていても「生っぽさ」が逆に親近感につながります。

ステップ2:投稿曜日と時間を固定する 「毎週○曜日・朝8時」と決めて2か月継続するだけで、フォロワーの中に「習慣」が生まれます。

ステップ3:ストーリーズを週3回更新する 仕入れ・製造・焼き上がりの3段階でストーリーズを上げると、「このお店の1週間」をフォロワーが体験できます。

スマートフォンで焼き立てパンを撮影

まとめ

インスタ集客で来客を増やすための公式は「製造過程リール+固定フォーマット投稿+仕入れ日記ストーリーズ」の3点セットです。広告費もプロのカメラマンも不要です。まず今週の仕入れをストーリーズで1本上げることから始めてみてください。

※事例は取材をもとに構成。個人・店舗が特定されないよう一部変更しています。

参考・出典

タグ:#Instagram#SNS#マーケティング#集客